💡はじめに
Amazon Web Services上で運用中のWebサービスに対して、外部メールの受信・処理を自動化する機能を追加。添付ファイルの受信からAPI連携・データ登録までを一貫して行う仕組みを構築しました。
📝 プロジェクトの背景と目的
本案件は、既存のWebサービス運用チームからの要望に基づき、外部からのメールを起点に業務データを自動登録したいというニーズに応えるものでした。これまで手作業で行っていたファイル登録作業の自動化を通じて、人的コストの削減とオペレーションミスの防止が狙いです。
🧩 設計段階での工夫と構成
詳細設計では、API連携を見据えたテーブル設計とログ保存の方針を慎重に検討しました。ライブラリの構成や処理フローも整理し、拡張性と保守性を両立させた設計にまとめています。ログ保存にはAmazon RDSを活用し、状態管理と監査ログの両立を実現しました。
🛠️ 実装とテスト体制の整備
開発言語にはRubyを使用し、Rspecによる自動テスト環境を整備しました。開発中はモックサーバを併用し、Web APIの呼び出し処理を検証できるように設計。単体テストおよび結合テストを通じて、高い信頼性を確保しました。
🌐 インフラとの連携と構成管理
インフラにはAmazon Linux(EC2)を採用し、メール受信にはPostfixを導入。受信メールから添付ファイルを抽出し、処理に渡す仕組みを構築しました。また、Ansibleを用いた構成管理により、環境の再現性と運用効率を高めています。
🧰 対応内容・技術スタック
対応内容
- メール受信機能の構築(Postfix)
- 添付ファイルの解析とAPI連携処理
- Amazon RDSへの状態ログ保存機能の実装
- テーブル設計/ライブラリ構成設計
- Rspecによるテストコード実装
- WebAPIモックサーバの作成
- 構成管理(Ansible)
技術スタック
- OS: Amazon Linux(EC2)
- 言語: Ruby
- DB: Amazon RDS
- MW: Postfix
- テスト: Rspec
- バージョン管理: Bitbucket, Sourcetree
- 構成管理: Ansible
🎯 顧客に貢献したポイント
- メールを契機とした業務プロセスの全自動化に成功
- データ登録業務の手作業を排除し、人的ミスを抑止
- RDS活用によりログ管理と状態把握が容易に
- テスト自動化によって品質の維持と変更対応の効率化
- 並行案件の中でもスケジュール通りに安定開発を完了
📩 お問い合わせのご案内
業務の自動化やクラウド環境における機能拡張にお悩みの際は、ぜひ一度ご相談ください。技術的な課題から運用設計まで、現実的かつ拡張性のある解決策をご提案いたします。